- 王杖を抱える「巳」を象った、〈マイセン〉のフィギュリン。
- 18世紀、ザクセン王国のアウグスト強王が東洋磁器への憧れから磁器製造を命じ、カオリンを原料とした白磁を生み出したことから始まる銘窯〈マイセン〉。以来、同窯は白磁に映える可憐な絵付けや独特な造形で、多くの人々を魅了しています。人気の干支シリーズは、干支の動物をモチーフとした創造性溢れる小さな名品。現代〈マイセン〉の若き造形家、マリア・ヴァルター氏によるデザインの5作目、2025年は王権の象徴とされる杖を持ったヘビです。杖に巻きつくその姿は、医療のシンボルとされる「アスクレピオスの杖」を思わせます。アスクレピオスは古代ギリシャ・ローマ時代、医療の神としてあがめられていました。滑らかなフォルムに施された彩色も見事。愛らしいフィギュリン「巳」を飾り、素敵な一年をお過ごしください。
サイズ(約) | 幅5.2cm×奥行2.7cm×高さ6.6cm |
---|---|
重さ(約) | 65g |
材質 | 磁器 |
原産国 | ドイツ |
その他 | ※手作りのため、色調、柄、サイズ、重さ、形が写真・スペックと異なる場合があります。※お申込み多数の場合、お届けできない場合やお届けまでにお時間をいただくことがあります。 |
気品溢れる艶やかな磁器で世界を魅了するドイツの名窯〈MEISSEN/マイセン〉。その歴史は1710年、ドイツのマイセン・アルブレヒト城にヨーロッパ初の硬質磁器製作所が開かれた時まで遡ることができます。当時、人気のあった東洋磁器を、ザクセン王国のアウグスト強王が自国でもつくりたいと熱望。錬金術師に製法を研究させ、カオリンを原料とした硬質白磁を誕生させました。以来300有余年、白磁に映える可憐な絵付けや、優美かつ大胆な造形で王侯貴族や審美眼の高い人々を魅了し続けています。
伝統的な柄 ワインリーヴ
王杖とともに描かれているのは、1817年に誕生したという「ワインリーヴ」、葡萄の葉模様。金色の杖と緑の葉が美しいコントラストを成しています。
マイセン造形の新時代を開くエースの一人、マリア・ヴァルター氏。
ヨーロッパで初めて硬質白磁を生み出した〈マイセン〉。ツヴィンガー宮殿にはアウグスト強王の蒐集品が残ります。
ドレスデン城にある、マイセン磁器のタイルで表現された壁画。
ツヴィンガー宮殿のマイセン磁器で作られたカリヨン。
〈マイセン〉社長のブラシュケ氏。後ろは1867年から使用されるカオリンの水簸槽。
〈マイセン〉の宝ともいうべき石膏型を保管しています。原型保管室にあるその数は約70万以上。