ヴェネツィア、ムラーノから届いた、マエストロによる芸術的オブジェ。
魚を象ったガラスの中で、ゆったりと泳ぐ熱帯魚や海の生き物。涼やかなこのアクアリウムは、ゆらゆらと揺れるような海藻まですべてがガラスで作られたムラーノガラスの芸術品です。ヴェネツィアングラスとも呼ばれるムラーノグラスは、北イタリア・ヴェネツィアの小さな島、ムラーノの伝統工芸。ガラス製造の高度な技術が国外に流出するのを防ぐため、ヴェネツィアがまだ共和国だった時代に政府が行った保護政策によってムラーノ島には数多くの職人とその助手、家族が移住。そのため技術の切磋琢磨が進んで独自の技法や装飾性を特徴とするガラス工芸へと発展します。鉛を含まないソーダガラスを使用して一つ一つ手作りで仕上げられ、中でもマエストロ（上級職人）が手掛ける作品は稀少となりつつあります。こちらは、その優れた技術でアーティストとの共同作業も多い工房〈アルス ムラーノ〉の作品。真っ赤に溶かしたガラスをポンテと呼ばれる吹き棒で吹き伸ばしつつ、その中にガラス製のクラゲやサンゴなどのパーツを配置しながら形成。5日間をかけてゆっくりと室温まで冷まし、最後に研磨してようやく完成に至る職人技の結晶です。艶のある美しいガラス細工で精密に表現された海中の世界は、細かなあぶくまで再現されているのが見事。まるで本物の水槽を見ているかのような完成度に魅了されます。
動画あり
商品番号：269-060-01-01
アルス ムラーノ(ARS MURANO)

ムラーノガラスのアクアリウム

198,000円（税込）
　
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サイズ（約） 幅27cm×奥行8cm×高さ16.5cm
重さ（約） 4kg
材質 ガラス
仕様 底面に滑り止め用のフェルト付
原産国 イタリア
その他 ※手作りのため、岩の形状、その他モチーフの形状、色調、柄の出方、サイズ、重さが写真・スペックと異なる場合があります。
※加工の特性上、ガラスの内側にひずみ等が見られる場合があります。
※お申込み多数の場合、お届けできない場合やお届けまでにお時間をいただくことがあります。

工房では熟練の技を持つマエストロと3～4人の助手が息を合わせて制作。吹き棒を駆使し、約1時間かけてアクアリウムを形成していきます。温度が下がらないよう気を配りながら、手早くかつ慎重に行う肉体に負担のかかる作業。窯の温度は約800℃。出来上がった作品は急激に冷えて割れるのを防ぐため、炉の中で5日間かけてゆっくりと冷まされます。座って形を整えているのが、マエストロの1人であるトーゾ・クリスチアーノ氏。

左からマエストロのデステ・アキーレ氏、オーナーのレンツォ・ヴィアネロ氏、跡を継ぐマテオ・ヴィアネロ氏。