【特別取材】吉田類さんのウォーキング・ライフ -大人の知的好奇心を満たす『LightUp/ライトアップ』カタログ-

大人の知的好奇心を満たす
『LightUp/ライトアップ』カタログの特別取材として、
BS-TBS「吉田類の酒場放浪記」でおなじみの
吉田類さんに歩くことや
自然や文化に親しむことの
楽しさについてお伺いしました。

PROFILE

吉田類よしだるい
1949年生まれ、高知県出身。シュールアートの画家として主にパリを拠点に活動後、イラストレーターに転身。エッセイスト、俳人としても活動。 BS-TBS「吉田類の酒場放浪記」、NHK「にっぽん百低山」に出演中。

世界を旅する酒場詩人、吉田類さんは低山で心と身体をリフレッシュ。地球を歩く、風土(テロワール)を楽しむ。

Episode01. 欧州の美術館を歩き尽くした若き日

吉田類さんは、20代から30代まで画家修業のためにパリに滞在し、その頃、ヨーロッパを歩き尽くしたといいます。

吉田 パリを拠点にヨーロッパ中を旅していたのですが、旅の目的は美術館めぐりです。当時はヨーロッパが羨ましくてね。ルーブルやプラドみたいな有名な美術館はもちろんですが、どの街にも必ず美術館があるんです。日本は遅れてるなと、当時、思っていたのですが、そんなことはないんですね。日本にも目立たないけど、いい美術館がたくさんあります。例えば、四国の丸亀にある猪熊弦一郎現代美術館なんか素晴らしいですよ。あとミレーのコレクションがある山梨県立美術館とか、ピカソがあるアーティゾン美術館(旧・ブリヂストン美術館)とか。日本にもいい美術館がたくさんあるので、皆さんも、ぜひ探し歩いて楽しんでいただきたいですね。

Episode02. 花鳥風月と酒食を楽しんで歩く

30代になって日本に帰国し、イラストレーターとして活動を始めた吉田類さん。やがて日本の自然の美しさに魅せられ、渓流釣りから始まり、40代からは登山にどっぷりとハマったといいます。

吉田 最近は、もう、テントを担いで登るようなハードな山歩きは難しいので、もっぱら標高1,500m以下の低山歩きです。でも、低山といっても面白い山がいっぱいあるんですよ。

TOPICS
40代の頃は日本全国の標高の高い山を登っていた類さん。17年間暮らした愛猫のからし君をリュックに乗せて、八ヶ岳や北海道の山を一緒に登ったといいます。

3年前に高尾山の近くに居を移され、高尾山をホームゲレンデと称して、時間のあるときには月に何度も登られるそうです。

吉田 低山のいいところは、いろんなルートがあるということですね。高尾山なんかはその典型で、人が多いときでも奥高尾までほとんど人と会わないで行けるルートもあるんです。あと、茶屋が点在しているのも魅力です。高尾山から陣馬山まで歩くと、普通は5時間ぐらいで行けるんですが、茶屋を一軒ずつ飲み歩いて、8時間かけて歩いたこともあります(笑)。低山歩きは、とにかく楽しむことですね。美しい景色を見て、植物や野鳥の声に癒され、美味しいものを食べて歩く。これが一番ですね。

TOPICS
自然の美しさを描き留めておくのも山歩きの楽しみのひとつ。さすが本業がイラストレーターの類さん。休憩中のわずかな時間に素敵なスケッチを描かれていました。

Episode03. 日本列島には、面白い景色がいっぱい

現在、NHKで「にっぽん百低山」という番組のナビゲーターを務め、72歳とは思えない健脚ぶりを披露しています。そんな低山歩きで、類さんも今まで知らなかった低山の魅力に気づかされたといいます。

吉田 低山でも世界に誇れるような風景がいっぱいあるんです。先日行った福岡の貫山なんかは、秋吉台のようなカルスト台地が壮大に広がっていて、それはもう想像を絶するほどの風景でした。そういうところが、生活圏のすぐ側にあるんです。有名な山じゃなくても、近所の山でも十分に楽しいんですね。

神戸の六甲山から見た景色も素晴らしかったですね。目の前に瀬戸内海や淡路島が見えて、反対には丹波などの日本海側の山々。そして神戸や大阪、京都の街まで全部見えるんです。高山だと霞んだ景色にしか見えないんだけど、低山だと手にとるように見えるんですね。もう地球の一部を目の当たりにしているような気分になりましたね。

TOPICS
お酒だけでなく、コーヒーもお好きな類さんに、挽きたての豆で淹れたコーヒーを味わっていただきました。やはり山で飲むコーヒーは格別です。

Episode04. 山を歩くと命が瑞々しく感じられる

類さんが山歩きを意欲的に楽しんでいるのは、やはり健康な心身を維持するためだといいます。

吉田 山の風を受けて歩いていると、“命が瑞々しくあれる”気がするんですね。僕が今、目標にしているのは、昔の体力を完全に取り戻すのは無理だとしても、少しでも若い頃の体力に近づきたいということがあります。歳をとっても自立した生活が送れる心と身体をつくりたいんです。山歩きのときは、いつも折り畳めるポールをリュックに入れていきます。普段パソコンで文章を書いていることが多いので、背中が丸まって固くなってくるんですね。ポールを使って歩くと四肢が伸びて、背筋がシャンとするんです。それが気持ちよくてね、心も身体もリフレッシュします。

そして、歩くことは、お酒を美味しく飲むためでもあるといいます。

吉田 僕は内臓が強くて、いくらお酒を飲んでも悪酔いしないのですが、これは『歩く』からだと思うんです。ぜひ、皆さんも楽しみながら歩いて、健康な心と身体をつくっていただきたいですね。

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