名物裂を研究、復元に成功。その美を額装で鑑賞する。
金襴、純子、間道、錦——鎌倉時代から室町時代、江戸時代にかけ、中国やインド、東南アジアから輸入した極上の染織品を時代裂といいます。精緻で絢爛な意匠は大名や茶人を魅了し、茶の湯が高雅な文化として隆盛を誇ると茶碗や茶入れなどを入れる仕覆や帛紗といった茶道具に珍重されました。それらは、大名家や社寺に所蔵され今に伝わっています。
鈴木時代裂研究所では、三代にわたり、古渡更紗や名物裂など、世界各地で蒐集した歴史的な布地や織物の研究、復元、再現を行っています。二代の一氏は初代の繁太郎氏が蒐集したさまざまな裂を受け継ぎ、同研究所を創設し、設立を記念して5種の名物裂を制作。その枠を広げながらさらに蒐集と研究を続けており、現在、貴重なコレクションと遺志は三代の一洋氏(作家名は鈴木一弘)へと受け継がれています。復元にあたり、一氏は裂を拡大鏡を使って丹念に調べ、糸作りから始めたといいます。織りの組成、染料まで研究を重ね、可能な限り本物が持つ風合いが再現できるよう気の遠くなるような手間と時間をかけ、試行錯誤の末さまざまな名物裂の復元を成功させました。一氏が復元した入魂の名物裂を一洋氏が現代の生活様式に合わせ額装。草木染、手織、純金五毛箔を贅沢に使用した裂の高雅な美しさを見て愉しむ形へと昇華しました。厳選した5種の名物裂は、いずれも今後復元するのは難しいほどの時間と労力が注ぎ込まれた大変貴重なものです。誕生から数百年の時を経て現代に蘇る名物裂の荘厳な美を、間近でご鑑賞ください。
商品番号:176-210-01-01

額装「よみがえる五つの復元名物裂」

66,000(税込)
 
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サイズ(約) 名物裂=縦14cm×横9.3cm、額=縦23.2cm×横68.2cm×厚さ2cm
重さ(約) 1.1kg
材質 名物裂=絹、額=天然木、前面はアクリルガラス
仕様 解説冊子付
原産国 日本

鈴木一氏。名物裂、古渡更紗を中心に蒐集、研究、復元、創作活動を行い、『名物裂事典』などを出版。2009年逝去。