- 神秘的な虎目石と水晶に荘厳さを秘めた五重塔。
- 「天にまっすぐ立ち上がる五重塔の美しさを表現しました」と田中氏が語る「虎目石五重塔」。数多くの五重塔を手がけてきた田中氏が造形の簡潔さに重点を置いて装飾を極力排除し、純粋な形態美を追求した作品です。虎目石は見る方向や光の当たり具合によって表情が変わるとして、田中氏の作品に多く用いられています。虎目石の幻想的な光彩と水晶の透明な輝き、アメシストの結晶が織り成す調和のとれた逸品を間近でご堪能いただきたい。
お届け予定 | お届けはお申込みより約4~5週間を要します。 |
---|---|
サイズ(約) | 本体=高さ12cm(紫水晶含む)、ケース=幅14.5cm×奥行8.5cm×高さ17cm |
重さ(約) | 1.2kg(ケース含む) |
材質 | 本体=虎目石、水晶、台=紫水晶、ケース=ガラス、木 |
仕様 | 日本貴石彫刻鑑定協会証明書付、ガラスケース入り |
原産国 | 日本 |
その他 | ※天然素材を使用した手作りのため、色、サイズ、重さが写真・スペックと異なる場合があります。 ※商品の交換・返品はお受けできません。 ※お申込み多数の場合、お届けできない場合やお届けまでにお時間をいただく場合があります。 |
「現代の名工」が追求する 水晶貴石細工の真髄。

幾星霜の時を重ね、地下奥深くに生成される天然石。水晶は1㎜成長するのに約100年かかると言われ、10㎝を超えるには1万年以上の年月が必要とされています。かつて山梨には多くの水晶が眠っていたことから彫刻・研磨する技術が発達し、甲州水晶貴石細工が確立。1976年には日本の伝統的工芸品に指定されています。その甲州水晶貴石細工の世界で、長年研鑽を重ねてきたのが、本場、甲府に工房を構えるこの道50年の熟練職人である田中保山氏。伝統工芸士だった父、田中堯保氏に師事し、19歳で山梨県知事賞を受賞後は父と同じ国指定の伝統工芸士、一級宝石研磨士として活躍し、多数の賞を受賞。令和6年には「現代の名工」に認定されました。
飽くなき探究と技術の研鑽を続ける匠。
水晶の観音像や大型の五重塔、宝船など斬新な作品を制作してきた田中氏は今年、約10年の歳月をかけて高さ1.5mを超える巨大な水晶の五重塔を完成させました。「屋根の反りなどに一枚一枚水晶を貼り込み、水晶ならではの光彩の表現にこだわりました」と田中氏。一つの石から彫り上げられる作品は石のサイズに左右されるため大きさが限られてしまいますが、石と石を貼り合わせる技法により壮大かつ細かな造形が可能になったといいます。「これまでの水晶彫刻では作られてこなかった、世界に一つしかない作品を作ってみたい」と、50年以上活躍する今も創作への意欲が衰えることはありません。