水晶の煌めきを湛えた、幸せを運ぶ家の守り神。
不苦労、福郎、福来郎とも言われ、古くから愛されてきたふくろうをモチーフにした水晶細工。「生き物であり、縁起物であり、幸運の象徴としての造形にこだわりました」と田中氏が語るふくろうは、未来を見据えるかのような大きな目に神秘性が宿り、素朴な造形に卓越の技が感じられます。左足の足元には古来身を守り、邪気を浄化する護符とされる水晶玉を配しており、アメシストの原石との調和も印象的です。家の守り神として飾るに相応しい逸品です。
商品番号:187-540-01-01

甲州水晶貴石細工/ふくろう(ケース付)

115,500(税込)
 
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サイズ(約) 本体=高さ9cm(紫水晶含む)、ケース=幅14.5cm×奥行8.5cm×高さ17cm
重さ(約) 1.3kg(ケース含む)
材質 本体=水晶、台=紫水晶、ケース=ガラス、木
仕様 日本貴石彫刻鑑定協会証明書付、ガラスケース入り
原産国 日本
その他 ※天然素材を使用した手作りのため、色、サイズ、重さが写真・スペックと異なる場合があります。
※商品の交換・返品はお受けできません。
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「現代の名工」が追求する 水晶貴石細工の真髄。

田中保山氏

幾星霜の時を重ね、地下奥深くに生成される天然石。水晶は1㎜成長するのに約100年かかると言われ、10㎝を超えるには1万年以上の年月が必要とされています。かつて山梨には多くの水晶が眠っていたことから彫刻・研磨する技術が発達し、甲州水晶貴石細工が確立。1976年には日本の伝統的工芸品に指定されています。その甲州水晶貴石細工の世界で、長年研鑽を重ねてきたのが、本場、甲府に工房を構えるこの道50年の熟練職人である田中保山氏。伝統工芸士だった父、田中堯保氏に師事し、19歳で山梨県知事賞を受賞後は父と同じ国指定の伝統工芸士、一級宝石研磨士として活躍し、多数の賞を受賞。令和6年には「現代の名工」に認定されました。

飽くなき探究と技術の研鑽を続ける匠。

水晶の観音像や大型の五重塔、宝船など斬新な作品を制作してきた田中氏は今年、約10年の歳月をかけて高さ1.5mを超える巨大な水晶の五重塔を完成させました。「屋根の反りなどに一枚一枚水晶を貼り込み、水晶ならではの光彩の表現にこだわりました」と田中氏。一つの石から彫り上げられる作品は石のサイズに左右されるため大きさが限られてしまいますが、石と石を貼り合わせる技法により壮大かつ細かな造形が可能になったといいます。「これまでの水晶彫刻では作られてこなかった、世界に一つしかない作品を作ってみたい」と、50年以上活躍する今も創作への意欲が衰えることはありません。