緊張感のある場面を精緻に活写。
江戸時代から明治にかけて活躍した画家、河鍋暁斎。浮世絵師、歌川国芳に師事し浮世絵を学んだ後に狩野派に入門。さまざまな画流を取り入れ、仏画、美人画、戯画、動物画、妖怪画など画題を問わず多岐にわたる作品を残しました。対象物を的確に描く画力は海外でも高く評価され、大英博物館などにも作品が収蔵されています。河鍋暁斎が多彩な技法を駆使して動植物を活写した『暁斎楽画』から、猫を描いた作品を蘇らせました。手がけたのは、京都の老舗版元〈芸艸堂〉。同社に残された貴重な版木を使い、熟練の摺師が摺り上げています。重なり合うねずみを、じっと見つめる猫。緊張感のある場面ですが、猫がごろんと転がる様子や大輪の花がどことなくユーモラスな印象を与えています。猫の毛並みや葉脈など細部の繊細な表現も、手摺りの味わいとともに堪能できる仕上がり。ぜひ間近でお愉しみください。
商品番号:188-277-01-01

河鍋暁斎「暁斎楽画」(木版画)

17,600(税込)
 
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サイズ(約) 額=縦36.8cm×横50.3cm×厚さ2.3cm、画=縦18.5cm×横25.5cm
重さ(約) 1.2kg
材質 紙=越前生漉奉書、額(縁)=木、(前面)=アクリルガラス
技法 手摺り彩色木版(6版10度摺)
原産国 日本
その他 ※一点一点手摺りのため、色調が写真と異なる場合があります。

日本で唯一の手摺木版和装本の出版社として知られる〈芸艸堂〉。江戸時代の版元と同じように木版画の伝統をそのまま墨守する版元です。同社の版木蔵には、明治24年(1891年)の創業以来手がけてきた版木や求版した古版木など、述べ数万枚が保管されており、中には伊藤若冲や竹内栖鳳、小林古径、神坂雪佳といった著名画家による絵や図案など歴史的に貴重な資料も数多く、まさに宝の山です。現在ではそうした版木と伝統的な木版摺り技術を活かし、画家たちが残した芸術作品をさまざまな形で復刻。中でも、日本製高級顔料を使用した木版画は、手漉き和紙に一枚一枚摺り上げることで格別の色合いを引き出しているのが特徴です。

熟練の摺師が一枚ずつ手摺りしています。