- 表現力豊かな陶製彫刻の守り神。
- 九谷焼の置物は数あれど、それを手がける作家は絵付のみの場合が多いですが、日展作家で九谷焼の伝統工芸士でもある宮本直樹氏は、陶器の置物を型作りから制作します。ご紹介するのは、その宮本氏が手がけた愛らしい狛犬の作品です。宮本氏は九谷焼という日本を代表する伝統的焼物の窯元の二代目ながら彫刻家を目指し、近代彫刻界の巨匠・朝倉文夫氏に師事。朝倉彫塑塾での6年に及ぶ内弟子生活で、彫刻技術とそこに魂を吹き込む精神を養いました。それゆえ、宮本氏の作品は、小さなサイズのものであっても細部までしっかりと彫り込まれています。宮本氏の作品作りはモチーフのもつ動きをよく観察し、本質を見極めて形作ることから始まります。そして粘土で原型彫刻を作り、それを分割して石膏型をとります。この時に原型をどのように分割して成型するかを考えますが、成型後の組み立てや仕上げにも彫刻のセンスが求められます。その後、素焼き、本焼き、上絵付という工程を経て入魂の作品が完成します。もちろん、この狛犬も同様の過程を経て仕上げられたものです。魔除けとして神の社を守る狛犬。宮本氏ならではの愛くるしい表情が見るたびに心を和ませてくれそうで、玄関に置けば、文字通り家の守り神になってくれるに違いありません。
サイズ(約) | 本体=幅4.5cm×奥行5.5~6.5cm×高さ6cm、台=幅18cm×奥行12cm×高さ1.5cm |
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重さ(約) | 530g(総重量) |
材質 | 本体=陶器、台=木製 |
仕様 | 台・立札付 |
原産国 | 日本 |
その他 | ※手作りのため、色調、サイズ、重さ、形状が写真・スペックと異なる場合があります。 |
昭和42年の初出品、初入選の快挙以来、10回以上もの日展入選歴を誇る宮本直樹氏。現代美術展は47年の入選以来10回入選・受賞、新槐樹社展は57年の入選以来連続入選・受賞。日本陶彫会会員、新槐樹社展陶芸部、白陶会、小松美術作家協会会員。