指先に宿る職人の勘が決め手。美しさと味わいに富む錫の名品。
「現在、錫器を作れるのは、こことあと大阪や京都のほうを合わせても、わずか数軒です」と語るのは、鹿児島県霧島市にある薩摩錫器の名店〈岩切美巧堂〉の三代目、岩切忍氏です。薩摩で錫器の製造が行われるようになったのは明暦元年(1655年)。今なお薩摩は錫器の本場といわれますが、錫器の製造技術は習得が並大抵ではないのだといいます。錫は摂氏232度で溶けます。鉄鍋で溶かした錫を柄杓で掬い、土や木でできた型に流し込んで成型しますが、不純物が混ざっていると表面が汚くなるので純度の高い錫を使うのが肝心となります。「お猪口で6年、茶筒で15~16年。茶筒ができるようになって初めて錫職人として一人前といわれています」と岩切氏。稀少な熟練職人の技が集結したのが、こちらの茶筒です。明治の元勲、大久保利通没後100年に愛用の錫の茶筒が発見されましたが、中の緑茶は味も香りも損なわれていなかったというほど錫は密閉性が高く、茶葉の保存に最適。周囲に施された唐草模様も美しく、自重でスーッと落ちる蓋の合わせ具合も絶妙です。
当社限定商品
商品番号:352-257-01-01

薩摩錫器/茶筒(唐草)

44,000(税込)
 
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サイズ(約) 最大径7cm×高さ9.2cm
重さ(約) 540g
容量(約) 230ml
茶葉容量(約) 110g
材質
原産国 日本
その他 ※手作りのため、色調、柄の出方が写真と異なる場合があります。

岩切美巧堂
創業者の岩切登一郎氏が錫製の蛇管を手がけたことに始まる〈岩切美巧堂〉。現在は若手も活躍中。

〈岩切美巧堂〉のベテラン職人、三代目の岩切忍氏。