- 江戸時代の火消装束が、今様の感性を交えて新生。
- 江戸時代に町火消や鳶が着ていた印半纏の濃い藍色を再現し、黒に見えるほど重ね染めした“江戸黒染めデニム”。その奥深い色合いと唯一無二の風合いを生み出したのが、明治25年(1892年)に創業した老舗〈坂本デニム〉です。こちらは、ご紹介のたびに好評を博す江戸黒染めデニムの一着。江戸時代から火消装束を手がけてきた日本最古の防火服メーカー〈小林防火服〉とのコラボレーションによって生まれた町火消風半纏です。
- 〈小林防火服〉は、明治19年(1886年)の警視庁消防部創立時より消防刺し子の外套を納入。今日においては、各市町村の消防本部や海上保安庁などの防火服を手がけています。いわば火消装束から続く防火服の歴史を紡いできた老舗です。こちらの火消風半纏は同社が保存する江戸時代の資料を基に、当時の火消装束の意匠を取り入れた粋な一着です。デニムを裏使いした裾のラインは、火消が所属する区割りを示す白い線がモチーフに。胸ポケットや肩、背面ヨーク部分には、防火を強化する目的から火消装束に使われた刺し子を思わせる刺し子織を使用しました。さらにご注目いただきたいのが、新たに製作した“裏派手・裏勝り”。江戸の街中で躍動する町火消を描いた柄が、羽織る際などチラリと見えて洒落ています。奢侈禁止令で華美な装いを禁じられた江戸っ子の意地を偲ばせる仕上がりです。江戸黒染めデニムは、シャツ生地にも用いる軽やかな6オンスを使用。生地に洗いをかけることでデニム特有のごわつきを抑えており着心地も快適です。サッと羽織って粋な装いをお愉しみください。
重さ(約) | 785g(Lサイズ) |
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素材 | 表地=綿97%、ポリウレタン3%、裏地(身頃)=綿、(袖)=ポリエステル、別布=綿100% |
仕様 | ポケットは前面に3個、内側に2個 |
洗濯方法 | 手洗い可 |
原産国 | 日本 |
その他 | ※柄の出方が写真と異なる場合があります。 ※素材の特性上、摩擦や汗などで色落ちや色移りする場合があります。 |
サイズ | 適応身長 | 適応胸囲 | 着丈 | 裄丈 |
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03:S | 155-165 | 80-88 | 79 | 71 |
04:M | 160-170 | 86-94 | 82 | 74 |
05:L | 165-175 | 92-100 | 85 | 77 |
06:LL | 170-180 | 98-106 | 88 | 80 |
サイズ(単位=cm)
坂本デニム
〈坂本デニム〉は、1892年に呉服や作務衣などの藍染め業として創業。藍白、浅葱、納戸色、紫紺、鉄紺、藍錆をはじめ、藍四十八色といわれるように、藍染めによって表現される繊細な色の違いを一世紀以上にわたって追求してきた老舗です。
そして長年培った染色技術を活かしデニム生地の生産を開始し、1967年には糸の表面だけを染め、芯は白く残す “芯白染色” の機械化に成功。日本のデニム染色の草分け的存在です。
消防装備を手がけて150年余
慶応3年(1867年)、江戸下渋谷村にて刺し子半纏など火消装束の販売を開始した、消防装備の老舗〈小林防火服〉。明治19年(1886年)に警視庁消防部(現・東京消防庁)が創立されて以来、消防刺し子の用命を受けます。昭和20年には「消防服」の分野を新たに開拓。新素材の開発など、常に挑戦を続けています。
「見た目より軽く、羽織りやすい半纏に仕上がりました。肌触りもよいので快適に着られます。裾のラインもお洒落で気に入っています」と語る、〈坂本デニム〉四代目の坂本量一氏。