- 味わい深い曲線美と質感が魅力。登り窯焼成の黒薩摩湯呑。
- かつて島津家の御用窯だけで焼かれていた白薩摩に対して、庶民の生活雑器として発展したのが黒薩摩。深遠な黒色の力強さの中に見せる、柔和な表情が魅力です。こちらの湯呑は十五代沈壽官氏による作品。1999年に沈壽官を襲名し、2010年秋には「歴代沈壽官展」をパリで成功させ国内外で注目を集めています。目を引くのは伝統に囚われない斬新な造形。湯呑としての使い勝手を優先し、ふくよかで味わいのある曲線美で仕上げています。上部の口辺に乳白色の白釉を施したのは「茶の緑が映えるように」との考えからです。「この作品は登り窯で焼いています。白薩摩は精緻な美を追求し、仕上がりも完璧にするために電気やガスで焼きますが、こちらは火の具合も愉しみのひとつ。登り窯のほうが滑らかに焼けるのです」。十五代が精魂を込めて焼き上げた作品を、この機会にじっくりとご堪能ください。
サイズ(約) | 最大径8cm×高さ10cm |
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重さ(約) | 250g |
材質 | 陶器 |
原産国 | 日本 |
その他 | ※手作りで作陶されるため、色調、重さ、形状、銘や印の場所が写真・スペックと異なる場合があります。 ※お申込み多数の場合、お届けできない場合やお届けまでにお時間をいただくことがあります。 |

薩摩焼 十五代 沈壽官氏。京都の工業試験所で釉薬などの研鑽後、イタリアの国立美術陶芸学校へ留学。斬新な発想で薩摩焼に新風を吹き込んでいます。

十五代が率いる「沈壽官窯」は、李朝伝来四百年以上の技術を受け継ぐ、薩摩焼の名窯。「沈壽官窯」には歴代の沈壽官の作品が展示されています。