三面六臂で知られる阿修羅像。祈りの心を呼び起こす神秘の表情。
古代インドで戦いの神とされた阿修羅。その名を聞いて荒ぶる姿や、「修羅場」という言葉を思い浮かべる人もいるでしょう。しかし、こちらの阿修羅像は、そんな様子を全く感じさせません。か細い体と憂愁の表情はまるで少年のようです。こちらは、国宝として知られる阿修羅像をもとに、日展作家の喜多敏勝氏が精緻に表現したブロンズ像。悪神として釈迦の邪魔をしようとした阿修羅は、その説法に心打たれ仏法に帰依。仏教でいう六道「阿修羅道」の守護神となったといいます。阿修羅像は3つの顔に6本の腕を持つ異形ですが、左の顔には怒り、右の顔には苦悩が見られます。正面の顔には愁いがあるものの、眼には意志と力強さが感じられ、順に見ると阿修羅の心の変遷がわかります。こちらの像を手がけた喜多氏は、歴史ある鋳物師の家系に生まれました。喜多家は平安時代、朝廷から鋳物制作への特権を与えられ、藤原の姓を賜ったといいます。喜多氏は伝統ある日本古来の鋳物の技術の習得に加え、塑像家の巨匠、故米治一師に師事して技を磨き、高い評価を得ています。
重厚感と品格にあふれる名工の逸品をお手もとに。
国宝の阿修羅像は脱活乾漆造という特殊な技法で作られていますが、本像は富山県高岡市の伝統工芸、高岡銅器に伝わる蝋型鋳造の技術で制作。純金箔や本漆を用いた顔料で仕上げを施し、乾漆に近い外観を見事に表現。4分の1スケールながら重厚感と品格あふれる像を完成させました。世にあまたある複製とは一線を画す、名工ならではの輝きを放つ芸術品としてご堪能ください。
商品番号:760-055-01-01

阿修羅像/ブロンズ製

181,500(税込)
 
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サイズ(約) 幅26cm×奥行11cm×高さ41cm
重さ(約) 4.2kg
材質 ブロンズ
原産国 日本
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昭和29年、鋳物師の家に生まれた、日展作家の喜多敏勝氏。主な作品に東京都府中市大國魂神社の源義家像、大阪市生國魂神社の井原西鶴座像、長野県木曽町日義の木曽義仲と巴御前像などがあります。