- 煙が出にくい陶板焼き。
- この黒い物体、その名も「ヘルシー陶炉」。一見、鉄か何かの金属でできているように思えますが実は陶器で、カセットコンロの上に載せれば家庭で焼肉などが手軽に愉しめます。手がけたのは伊賀の名窯〈長谷製陶〉。七代目の長谷優磁氏が「卓上で焼きながら家族団欒を愉しめるように」と考案した名品です。金属で肉を焼くと表面温度が下がり、その結果火を強くする必要があり、煙が出ます。この陶炉は、素材が陶器のため熱の伝わり方が鈍く、一旦、240℃くらいまで上げれば、そのままの状態で焼くことができます。また傾斜した陶板から余分な脂分が溝に流れ落ち、その溝に水を張っておけば脂分が余計な加熱を受けず煙が出にくくなります。食材が陶板にこびりつきにくいので、油も少なめで済み、名前のとおり実にヘルシーな陶炉です。
サイズ(約) | 本体=直径32cm×高さ8.3cm、陶板=直径28.5cm×高さ1.5cm |
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重さ(約) | 本体=3kg、陶板=1.45kg |
材質 | 陶器 |
原産国 | 日本 |
その他 | ※鍋なし検知機能の付いたバーナーではお使いになれません。 ※サイズ、重さがスペックと異なる場合があります。 |
直火 | IH100V | IH200V | 電子レンジ | オーブン |
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長谷製陶
三重県伊賀市北西部に位置し、四方を山に囲まれた静かな里山、丸柱。良質な陶土が採れ、薪に最適な赤松が豊かなこの地で、天保3年(1832年)に産声をあげたのが伊賀焼の老舗〈長谷製陶〉です。初代・長谷源治が16の窯が連なる登り窯を築き、その登り窯は現在、国の登録有形文化財として保存されています。
約400万年前の堆積層「古琵琶湖層」から採掘した粗土でつくられる伊賀焼は、多孔質で遠赤外線効果が高く、食材の芯までじっくり熱を伝えるのが特徴。その伊賀陶土を貴重な資源として扱い、特性を最大限に活かした製品を手がけるのが七代目当主の長谷優磁氏です。「つくり手は真の使い手であれ」という基本思想のもと、時代の変化に柔軟に対応し、多彩な土鍋製品を開発。累計90万台以上を販売した御飯鍋をはじめ、枚挙に暇がありません。