- 清少納言が愛した四季を味わう。
- 「春はあけぼの、夏は夜、秋は夕暮れ、冬はつとめて」に始まる随筆『枕草子』は、紫式部と並んで平安女流文学を代表する清少納言の作品です。その第一段で謳い上げられる4つの季節の情景を風情豊かに表現したのが、ご紹介する手描きのれん。手がけたのは、引き染め、ろうけつ染め、手描き友禅など呉服の染色を行う京友禅の伝統工芸士である山森美紀氏です。のれんは、淡く優しい色調をベースに、4面の絵扇に四季が見せる美しいひとときが描かれています。山森氏が最も留意したのが、季節それぞれの個性を表現することと、その個性が調和すること。相反する要素でありながら、余白を多く取り入れ柔らかな色彩を使うことで絶妙なバランスで表現しています。また、四季に繋がりを持たせるため、風のような文様を刷毛でさっと描き、華やぎと動きも加えました。日本人の心ともいえる名文が味わえるのれんで、清少納言が愛でた自然の美をじっくりとご堪能ください。
サイズ(約) | 縦150cm×幅88cm |
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素材 | 麻68%、綿32% |
原産国 | 日本 |
その他 | ※ポール(棒)は商品に含まれません。 ※手描きのため、色調、柄の出方が写真と異なる場合があります。 |
山森美紀
京都〈染色工房ヤマモリ〉の伝統工芸士として活躍する山森美紀氏。引き染め、ろうけつ染め、手描き友禅など呉服の染色のほか、狩野派の京都龍正会に入門し水墨画を学び、龍琉という雅号でも活躍している俊英です。

伝統工芸士の山森美紀氏。2014年全国伝統的工芸品公募展で入選以来、数々の入賞実績を誇ります。