世界的木版画を伝統技で精妙に再現。
江戸時代に花開いた町人文化から生まれた浮世絵。中でも絵師、葛飾北斎は芸術性と人気の高さ、世界の名だたる画家にも影響を与えたという点において江戸浮世絵師の白眉といえる存在です。こちらは、葛飾北斎晩年の最高傑作とされる揃物『冨嶽三十六景』から富士山を大胆な構成と配色でまとめ上げた「凱風快晴」「神奈川沖浪裏」を採用した木版画です。手がけたのは明治24年に京都で創業し、木版画の伝統を墨守する老舗版元〈芸艸堂〉。熟練の摺師が一枚一枚手摺りで丁寧に摺り上げた、印刷ではなしえない、ぼかしなどの絶妙な表現が見事です。額装はすっきりとした仕上がりで木版画を存分に味わうことができます。伝統の技で再現された北斎の名画を、ぜひこの機会に身近でじっくりとご堪能ください。
商品番号:659-889

葛飾北斎「冨嶽三十六景」(木版画)

28,600(税込)
 
カラー・タイプ
サイズ
在庫状況
数量
ギフト
ラッピング
カラーとサイズを選んでください
カラーとサイズを選んでください
サイズ(約) 額=縦35.5cm×横50.5cm×厚さ2cm、画=縦24cm×横36cm
重さ(約) 1kg
材質 紙=越前生漉奉書、額(縁)=天然木、(前面)=アクリルガラス
技法 手摺り彩色木版(カラー(絵柄)01=10版15度摺、カラー(絵柄)02=6版10度摺
原産国 日本
その他 ※一点一点手摺りのため、色調が写真と異なる場合があります。

日本で唯一の手摺木版和装本の出版社として知られる〈芸艸堂〉。江戸時代の版元と同じように木版画の伝統をそのまま墨守する版元です。同社の版木蔵には、明治24年(1891年)の創業以来手がけてきた版木や求版した古版木など、述べ数万枚が保管されており、中には伊藤若冲や竹内栖鳳、小林古径、神坂雪佳といった著名画家による絵や図案など歴史的に貴重な資料も数多く、まさに宝の山です。現在ではそうした版木と伝統的な木版摺り技術を活かし、画家たちが残した芸術作品をさまざまな形で復刻。中でも、日本製高級顔料を使用した木版画は、手漉き和紙に一枚一枚摺り上げることで格別の色合いを引き出しているのが特徴です。

墨版と複数の色版の版木を熟練の摺師が巧みに使い分けて一枚ずつ手摺りします。