- 火山が生む重厚なる無二の表情。
- 火山が多い島国で、古来、噴火や地震などの天災に見舞われてきた日本。今も噴煙を上げ、灰を降らせる桜島は活火山の代表ですが、鹿児島の人々は「そこにあるもの」として受け入れ、共生してきました。そんな鹿児島の地は、「薩摩の国」として知られた江戸時代に発展した焼物で「黒もの」と呼ばれた黒薩摩を筆頭に、黒豚、黒糖焼酎、黒酢などが揃う“黒”の宝庫です。その黒の品々に新たに加わる逸品としてご紹介するのが、「ガラス黒薩摩」。ガラス作家の宮澤裕明氏が「鹿児島ならではのものを作りたい」と独自に生み出した、黒を湛えるオリジナルガラスです。
- 桜島の火山灰を用いた、新たな薩摩の“黒”。
- ガラス黒薩摩は、溶解炉で溶かしたガラスの種に銀箔を巻き取って成形したのち、桜島の火山灰を原料とした釉を振りかけ、再び溶解炉に入れてなじませながらイメージする造形に近づけていきます。手間暇をかけてようやく完成を見ます。仕上がったガラス黒薩摩は、外側は火山灰が力強い黒を創出。鉄瓶を思わせる武骨さや荒々しさもまた独特の魅力を放ちます。内側には銀箔が鮮やかで美しい金彩色を広げ、金粉がちりばめられたように浮かぶ柄も味わい深い。黒と金のコントラストもまた秀逸です。同じ表情、同じ柄は二つとしてなく、宙吹きガラスならではの味わいとなります。こちらのフリーカップは、酒器としてはもちろん、料理やフルーツなどを盛る器としてもお使いいただけます。桜島の雄大さと華やかさが一体となったガラス黒薩摩でハレの席や日々の食事に興趣を添えてみてはいかがでしょうか。
サイズ(約) | 最大径9.3cm×高さ9.5cm |
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重さ(約) | 220g |
容量(約) | 150ml |
材質 | ガラス |
原産国 | 日本 |
その他 | ※手作りのため、色調、柄の出方、サイズ、形、重さが写真・スペックと異なる場合があります。 |
宮澤裕明氏。アメリカ、イタリア、スウェーデン、デンマークなどで技術を培い、1996年指宿市内にスタジオを開設。
標高1,117m、鹿児島湾に浮かぶ桜島では、縄文時代から火山灰と共生していた跡が残ります。