冬が近づくと恋しくなる天然素材「ウール」。「ウール」と一口に言ってもその種類はさまざま。
羊の種類、育つ土地や環境によって、ウール素材も異なる性質を持ちます。
本来どの種類のウールも水や汗を吸いやすく暖かいので、長いシーズン活躍。
廃棄されても土に還り、環境に優しいのも大きな特徴です。
世界中で愛されてきたこの天然素材に着目し、今改めて、ウールの魅力に迫ります。
ウール(羊の毛)は現時点で約3,000もの交配種が存在しており、衣料品に使われることが多いメリノウールの約9割がオーストラリアで生産されています。製品それぞれに最適なウールは、繊維の細さによって異なります。繊維が細いほど糸が柔らかく滑らかになるため、高級アパレル製品に適しています。その代表がメリノウールです。一方、太い繊維の毛は中国など世界各国の羊から得られ、衣料品やカーペット、毛布、ふとんの中わた等、程よい厚みと耐久性を求められる製品に使われています。


ウールは再生可能で捨てられても土に還るサステナブルな繊維です。産毛国であるオーストラリアでも、広大な土地を管理する牧場主が中心となり、自然環境や土壌の保全、再生農業の導入、生物多様性の回復など、様々な取り組みが行われています。これからもずっと愛し続けたい、人と自然に優しいウール素材のアイテムをご紹介します。