美しい色彩の階調が、日々育まれる愉しみ。
伊予絣、久留米絣と並ぶ日本三大絣の一つ、備後絣。江戸時代末期に生み出され、色柄の多彩さと素朴な美しさで親しまれました。最盛期の昭和30年代には年間300万反という絣における全国一の生産量を誇りましたが、その後の急速な洋装化により需要が激減。「橘高兄弟商会」「森田織物」の2社が生産するにとどまりました。そんな中で備後絣の伝統を絶やさず、世界へと発信しているのが、岡山県の〈番匠〉。同社は西日本の産地を中心とした国産和布を扱っており、生地商としての原点が備後絣です。ご紹介するのは「橘高兄弟商会」の生地を使った稀少な備後絣で仕立てたシャツです。すくもを使った本藍にインディゴ染料を割り建て(混合)した染料で太番手の糸をグラデーション状に染色。旧式のシャトル織機で経糸の整経で柄を表現しました。元々、作業着である備後絣の堅牢な生地は羽織り物としても活躍し、使い込むうちに風合いが増していきます。伝統ある絣の一着とともに新たな年月を歩んでいただきたいです。
当社限定商品
商品番号:155-728

備後絣半袖シャツ/班絣(太絞り)

25,850(税込)
 
カラー・タイプ
01 藍
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素材 綿100%
仕様 ポケットは前面に1個/裾はストレート
洗濯方法 洗濯機可
原産国 日本
その他 ※色の出方が写真と異なる場合があります。
※素材の特性上、摩擦や汗などで色落ちする場合があります。
※素材の特性上、生地の表面にネップ(節糸)が入ります。
サイズ 適応身長 適応胸囲(実寸) 着丈 襟まわり
04:M 165-175 88-96(114) 73 39.5
05:L 175-185 96-104(118) 75 41.5

サイズ(単位=cm)

〈番匠〉代表 小林光次郎氏
「備後絣の魅力は、手織りのような温かみのある素朴な風合い。その備後絣を〈番匠〉独自の視点で再編集したのが『備後節織』です。これからも失われつつある日本の素晴らしい織物を後世に伝え続けます」
江戸時代末期、綿花の栽培が奨励されていた現在の広島県福山市で誕生した備後絣。1992年、「広島県指定伝統的工芸品」に登録されました。写真は絣糸を干している様子。
大刷毛に染料を含ませて全体を均一に染める引き染めは、職人の技術が試されます。
昭和30年代製の旧式のシャトル織機を用いて、ゆっくりと織り上げることで柔らかな風合いが生み出されます。