- 兵法者の視点ならではの自由闊達な鳥禽図。
- 武蔵の遺した水墨画には、鵜、雁などを描いた鳥禽図が多い。中でも武蔵の精神性を感じさせるのが、枯れ枝に止まる一羽の鵙を描いた「枯木鳴鵙図」です。後方を振り向く視線の先に何があるのか、鑑賞者の想像を掻き立てる一枚。鋭く高鳴きし、静寂を破る瞬間が来るような独特な緊張感を孕んでいます。武蔵の作品は技巧に頼らず、心のままに筆を走らせたともいわれる。のどかな風景ではなく、緊張感のある場面を画題にしたところに、彼の兵法者たる視点が垣間見えます。こちらは、この絵を所蔵する島田美術館より高精度なデータ提供をいただき、原寸大で複製した掛軸です。高精細かつ広色域なジクレー版画を採用し作品に生じた劣化もそのまま再現。数百年の時を経てなお鑑賞者に訴えかける武蔵の水墨画を、本物同様の姿でお届けします。
お届け予定 | お届けはお申込みより約3~4週間を要します。 |
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サイズ(約) | 縦189.5cm×横43cm(軸先含む) |
重さ(約) | 323g |
材質 | 本紙=紙、表装=綿、軸先=天然木(ブナ) |
仕様 | 技法:ジクレー版画/監修認定書付 |
原産国 | 日本 |
その他 | ※商品の交換・返品はお受けできません。 |
サンプル展示案内 | 商品サンプルを、Zekoo銀座店にて6/30(月)~8/3(日)に期間展示しております。 お問合せはこちらをご覧ください。 |
独特な緊張感と品性を醸す「枯木鳴鵙図」原寸複製(軸装)
「伝統的な画題の一つである鳥禽図ですが、武蔵が描く鳥には専門画家とは異なる緊張感と品性を感じます。それは描き方ではなく見方の違いによるもので、兵法者としての視線が働いています。武蔵が野鳥の中に何を託したか、考えさせられる一枚です」(島田美術館)

江戸時代初期にかけて活躍し、二天一流兵法を創始した剣豪。京都・吉岡一門や、巌流島での佐々木小次郎との決闘が有名。水墨画や武具制作にも才を発揮し、兵法書『五輪書』を著したことでも知られる。