遊びの効いた暖かデニム。
江戸黒染めデニムの独特な色の決め手は、染めの技法にあります。まず糸をロープ状に束ね、何度も染料に浸してはその都度空気に触れさせることで、染料が空気と結合し、黒色とも藍色とも異なる、奥深く濃い色を生み出しています。こちらは、リラックスしたはき心地とともに江戸黒染めデニムを堪能できるイージーパンツです。一見シンプルなブラックデニムのようでありながら、ポケットの袋布やドローコードに忍ばせた伝統柄がチラリと覗く江戸の“裏派手・裏勝り”が心憎いです。安心感のある10オンスの生地でソフトな肌触り。伸縮性もあるためはき心地は快適そのものです。洗濯機で丸洗いでき、洗うたびに少しずつ青くなっていく色合いの変化もお愉しみいただけます。
当社限定商品
商品番号:371-162

江戸黒染めデニムの裏起毛イージーパンツ

20,900(税込)
 
カラー・タイプ
01 江戸黒
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カラーとサイズを選んでください
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素材 綿97%、ポリウレタン3%、別布=綿100%
仕様 ウエスト両脇・背面ゴム(ドローコード入り)/ポケットは前面に2個、背面に2個
洗濯方法 洗濯機可
原産国 日本
裾上げサービス(無料) 〔ジーンズ仕上げ〕
裾上げ仕様欄にて「ジーンズ仕上げ」を選択し、股下サイズ(cm)をご入力ください。ご不要の場合は「裾上げ不要」を選択してください。
※裾上げ後の交換・返品はお受けできません。
※サイズ05:Lの前股ぐりは約32cm、渡り幅は約35cmです。
その他 ※この商品は裾上げされていないため、当社の裾上げサービスをご利用にならない場合はお客様ご自身での裾上げになります。
※柄の出方が写真と異なる場合があります。
※素材の特性上、摩擦や汗などで色落ちや色移りする場合があります。

坂本デニム
〈坂本デニム〉は、1892年に呉服や作務衣などの藍染め業として創業。藍白、浅葱、納戸色、紫紺、鉄紺、藍錆をはじめ、藍四十八色といわれるように、藍染めによって表現される繊細な色の違いを一世紀以上にわたって追求してきた老舗です。
そして長年培った染色技術を活かしデニム生地の生産を開始し、1967年には糸の表面だけを染め、芯は白く残す “芯白染色” の機械化に成功。日本のデニム染色の草分け的存在です。

江戸の伝統柄を覗かせて洒脱に

①火消組
火消半纏の背に描かれた組の印をアレンジした柄。
②吉原つなぎ
吉原の引き手茶屋の暖簾に使われたことに由来する柄。
③波に千鳥
波間を飛ぶ千鳥を描いた古くから親しまれている意匠。
④三筋立
江戸時代は「三筋竪」とも書いた3本筋の縞柄。
⑤小桜
桜の花を上品に散らした小紋柄。
⑥子持ち縞
太い線と細い線が一組になって繰り返す縞柄。

和の精神が育んだ濃紺の妙

海外の数あるハイブランドに愛され、素材にしたウェアが逆輸入されるなど、“ジャパン・デニム”の呼び名で称賛される日本産デニム。世界から注目を集めるゆえんは、その素材の上質さと精確な染色技術はもちろん、何より藍によって生み出す色彩の奥深さにあります。江戸時代より日本人はその豊かな感性によって、藍染めで表現される濃淡の異なるさまざまな“藍色”に対して、藍白、浅葱、縹(はなだ)、藍錆、紫紺など、“藍四十八色”といわれる名前をつけて親しんできました。その繊細な色の違いに興じる深遠な“粋”の心が、国境を越えて人々を惹きつけるのです。

ジャパン・デニムに継受される日本人を守ってきた“藍”。

〈坂本デニム〉独自の“江戸黒染めデニム”。染料を重ね染めして生み出す深い色合いは、江戸時代に町火消しが着ていた印半纏の濃い藍色に着想を得ました。

平安の昔には藍は薬草として、解毒・止血などに使われ重宝されたといいます。また武士は鎧の下に藍染めの肌着を着て身を守り、蛇や虫を寄せ付けない性質から野良着としても使われました。古来さまざまな角度から日本人の身を守り、共にあった藍。染料がインディゴに変化していった現代においてもその高い製織・縫製の技術によってジャパン・デニムは長年の愛用に相応しく、使い込むほどにその色が育つことで増していく趣も大きな魅力です。

元来は呉服や作務衣の染色によって培われた藍染め技術に、最新技術と現代の感性を交えることで新たなジャパン・デニムを世に送り届ける名工房の数々。その一つが、ジャパン・デニムの生産地として名高い広島県福山市に本社を置く〈坂本デニム〉です。同社は江戸時代に町火消しが着ていた印半纏の濃い藍色“江戸黒”を蘇らせ、それをデニム地に採用した“江戸黒染めデニム”を開発。伝統と進取の精神によって和の趣漂う新たなデニムを生んだ好例です。

同社を筆頭として近年、デニム生産に携わる各社は、CO2排出を削減したエコ染色技術や排水の有害物質除去など、環境開発に配慮した生地づくりにも精力的な姿勢を示しています。こうしてサスティナブルな生産体制を土台に伝統は次の歴史を刻むことができます。世界に冠たるジャパン・デニムを手がけてきた各社が、自信を持ってお届けする逸品。その奥深き世界を存分にご堪能ください。

糸をロープ状に束ね、染料に何度も浸しては空気に触れさせることを繰り返します。

明治25年創業の〈坂本デニム〉は、ジャパン・デニムの本拠地、広島県福山市でも最も古いデニムの染色工場です。写真は昭和10年頃に描かれた、同社の藍染の様子を後世に伝える絵。