- 粋人が愛した重ね染めの妙味。
- 江戸時代に町火消や棟梁が纏っていた印半纏の濃い藍色を再現すべく、黒に見えるほど染めを繰り返した、“江戸黒染めデニム”。この色合いを独自の技術で生み出したのが、明治25年創業の〈坂本デニム〉です。通常のデニムでは約10回、染めを施すのに対し、江戸黒染めデニムでは約15回繰り返します。その都度空気に触れさせることで染料が酸素と結合し、深く濃い色が生まれます。極細糸の中心を白く染め残した中白の糸は、歳月を経るごとに趣が増すのが魅力。さらに生地を水洗いすることで、格別な柔らかさと美しい艶を放つ黒に仕上げています。こちらは、江戸の町火消が着ていた火消半纏から着想した、柔らかな10オンスの生地を使用したジャケットです。裏地は蓄熱保温素材「ソーラーセンサーL」で着心地は暖かく軽やか。随所に配した伝統柄は、江戸の“裏派手”“裏勝り”を思わせる粋な仕上がりです。
素材 | 表地=綿97%、ポリウレタン3%、裏地=ポリエステル、別布=綿100% |
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仕様 | 5つボタン/センターベント/ポケットは前面に3個、内側に2個/袖口折り返し可 |
洗濯方法 | 洗濯機可 |
原産国 | 日本 |
その他 | ※裄丈は袖口を伸ばした長さです。 ※柄の出方が写真と異なる場合があります。 ※素材の特性上、摩擦や汗などで色落ちや色移りする場合があります。 |
サイズ | 適応身長 | 適応胸囲 | 着丈 | 裄丈 |
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03:S | 150-160 | 76-86 | 68 | 80 |
04:M | 160-170 | 84-92 | 70 | 81.5 |
05:L | 170-180 | 90-98 | 72 | 83.5 |
06:LL | 175-185 | 96-104 | 74 | 85.5 |
サイズ(単位=cm)
坂本デニム
〈坂本デニム〉は、1892年に呉服や作務衣などの藍染め業として創業。藍白、浅葱、納戸色、紫紺、鉄紺、藍錆をはじめ、藍四十八色といわれるように、藍染めによって表現される繊細な色の違いを一世紀以上にわたって追求してきた老舗です。
そして長年培った染色技術を活かしデニム生地の生産を開始し、1967年には糸の表面だけを染め、芯は白く残す “芯白染色” の機械化に成功。日本のデニム染色の草分け的存在です。
江戸の伝統柄を覗かせて一段と洒脱に!

- ①火消組
- 火消半纏の背に描かれた組の印をアレンジした柄。
- ②吉原つなぎ
- 吉原の引き手茶屋の暖簾に使われたことに由来する柄。
- ③波に千鳥
- 波間を飛ぶ千鳥を描いた古くから親しまれている意匠。
- ④三筋立
- 江戸時代は「三筋竪」とも書いた3本筋の縞柄。
- ⑤小桜
- 桜の花を上品に散らした小紋柄。
- ⑥子持ち縞
- 太い線と細い線が一組になって繰り返す縞柄。