- 丹念にして上質なつくり。優れたクッション性も魅力。
- 日本の籐職人の技術は世界トップレベルですが、工程のすべてに熟練を要するため、自分の手で一貫して大型の家具を製作できる籐職人はほんのわずか。橋之口幹夫氏は、そんな数少ない籐職人の一人。48歳の若さで「現代の名工」となった熟練職人で、「人のできないものを作りたい」という飽くなき職人魂を持っています。その隙のない完成度の高い籐家具には、誰もが感心し納得するに違いありません「籐製カウチ」は、橋之口氏が「これは籐家具のベンツです」と言ってはばからない大作です。30年以上前からの橋之口氏の定番ともいえるデザインで、ポイントとなる土台には、最も太い直径28〜30mmの籐(太民)をふんだんに使用しています。特に座面の強度を保つために合計5本もの「弓」と呼ばれる太民が横に渡され、さらに全体のバランスを考えて丹念に編み込まれた市松崩しの座面が見事です。「大人3人が同時に座っても問題ありません。クッション性があるのでわずかに沈み込みますが、立てば復元します。それが籐のよさなのです」と橋之口氏。籐工芸ならではのあらゆる技術がこのカウチに集約されています。
お届け予定 | お届けはお申込みより約1~2ヵ月間を要します。 |
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サイズ(約) | 幅200cm×奥行65cm×高さ(最大)78cm、座面の高さ=33cm |
重さ(約) | 15kg |
耐荷重(約) | 180kg |
材質 | 籐、ウレタン樹脂塗装 |
原産国 | 日本 |
その他 | ※価格には設置・梱包配送料が含まれています。 ※設置サービスをご利用の場合はご利用ガイドをご参照ください。 *吊り上げによる搬入など特別な作業が必要な場合は、別途料金を申し受けることがあります。 ※色調、サイズ、重さ、籐の結び方の仕様、金具タグの位置が写真・スペックと異なる場合があります。 ※商品のお支払いは一括代引きをご利用になれません。 ※商品の交換・返品はお受けできません。 |
熟練技が光る、快適な籐の家具。
リビングに籐家具のある暮らしは、ひとつの理想の姿ともいえます。天然素材の籐は洋間にも日本間にもしっくりとなじみ、涼しげで、穏やかな開放感に包まれます。しかも長年の使用に耐える丈夫さと、女性でも動かしやすい軽さが魅力で、落ち着いた色合いは時とともに飴色に近づき、部屋になじみ、家具としての風格も次第に増していきます。歴史のあるホテルや老舗旅館に籐製の家具が多いのもうなずけます。籐は熱帯アジアなどに自生する蔓性植物。もともとまっすぐで素直なものなど皆無であり、これを家具にするのはかなりやっかいです。そこで籐職人は曲げる箇所を火であぶり、巧みに曲げながら歪みを取り、うねりをなくし、ねじれを戻します。さらに曲げ、編みといった技術を駆使して仕上げるのです。

原材料となる良質の太い籐(太民)を曲げ、枠を作る。直径28~30mmもある籐を曲げるのは至難の業。

橋之口幹夫氏は、1997年、48歳にして国の卓越技能者「現代の名工」となり、2007年秋に黄綬褒章受章。大型の籐家具製作の第一人者です。