- 煙草入れを今様に昇華。京の技で魅せる“江戸の粋”。
- 江戸時代、奢侈禁止令により派手な装いが禁じられる中、凝った煙草入れを持つことは庶民のひそやかな愉しみでした。こちらはその煙草入れに現代的なアレンジを加えた財布。京都で代々受け継がれてきた着物の染色技法を革製品に施す〈寺井商店〉の一品です。現代では着物プロデューサーともいうべき悉皆屋として、現代の感性を交えて仕上げました。濃茶の堅牢な牛革に、柄の周囲をカービングで削ることで凹凸をつけ、その上に金彩を施して立体感を演出。江戸時代に煙草入れや袋物に用いた高級工芸、金唐革のような豪奢な雰囲気を醸しています。柄には、唐草紋に子孫繁栄を願う葡萄を掛け合わせた伝統文様「葡萄唐草」を採用しました。内側にはかぶせ付きの小銭入れやカード入れ、キーフックを備え、実用性も申し分ありません。根付を背面に配しており、ベルトに通して手ぶらで出歩くのもまた乙です。"江戸の粋"を今様に昇華させた芸術品を、日常で気軽にお使いいただけます。
サイズ(約) | 縦8.5cm×横12cm×厚さ3cm |
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重さ(約) | 80g |
素材 | 牛革(一部金箔仕上げ)、内側=牛革 |
仕様 | マグネットボタンによる開閉/内側にかぶせ付小銭入れ1ヵ所、オープンポケット1個、カード入れ3ヵ所/キーフック付、Dカン付、背面に紐付 |
原産国 | 日本 |
その他 | ※天然皮革を使用しているため、色ムラ、キズなどがあります。また、摩擦や汗などで色落ちや色移りする場合があります。 ※手作りのため、柄が写真と異なる場合があります。 |

1924年に創業した京都の〈寺井商店〉三代目、寺井昭人氏。

受け継いだ着物の技法をもとに、革の染色から裁断、手彫り、縫製に至るまで、一人による手作業で制作。熟練の技が光ります。