- 遊び心が生む、絣柄の上品な味わい。
- 福岡県久留米地方に古くから伝わる久留米絣は、深い色合いと素朴で上品な織り、着るほどにしなやかさを増す風合いが特徴。一つの反物を完成させるのに大変手がかかることで知られるこの久留米絣を使い、現代感覚に富むウェアを手がけるのが〈工房藍木野〉です。こちらは明治31年創業の老舗〈野村織物〉の反物を使った、「四角遊び」と名付けられた絣柄が優しい雰囲気を醸すワンピース。あえて格子の枠をずらしたり、格子の中にある四角形の色の出方を変えたりといった遊び心が愉しい仕上がりです。軽やかな七分袖で、胸元と背中にタックを入れ、裾が広がりすぎないAラインシルエットを実現。丸みのあるフラットカラーが愛らしさを添えています。
素材 | 綿100%、裏地なし |
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仕様 | 背面ファスナー開閉/ポケットは両脇に1個ずつ |
洗濯方法 | 手洗い可 |
原産国 | 日本 |
サイズ | 適応胸囲 | 着丈 | 裄丈 |
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09:F(フリー) | 80-100 | 115 | 57 |
サイズ(単位=cm)
工房藍木野
深みのある色合いと織りの美しさ。「着るほどに、水をくぐるごとにしなやさを増し肌に馴染む」といわれる久留米絣は、優れた風合いが魅力の綿織物。ひとつの反物を完成させるのに約3ヵ月を要する大変手の込んだもので、絹織物の「結城紬」、麻織物の「越後上布」と並び、国の重要無形文化財にも指定されています。精緻で美しい絣の芸術性に加え、綿素材の優れた実用性を持つ久留米絣の魅力は、なんといっても着心地のよさにあります。その久留米絣の持ち味を活かした、現代感覚に富むウェアを手掛けているのが、〈工房藍木野〉です。久留米絣を贅沢に使ったモダンかつ大胆なデザインは、あたかも伝統の久留米絣に新しい生命を吹き込んだかのような魅力に溢れています。

〈野村織物〉の四代目、野村周太郎氏。「伝統や技法を守りつつ、常に新しいデザインや色彩を追求し現代に合った久留米絣を作り続けます」。