- 旅に必要な機能が搭載された、極薄中わた入りのジャケット。
- 撥水性のあるマイクロフト生地に、一枚仕立ての極薄の中わたを挟んだジャケット。ダーツを施した立体的なシルエットも魅力。軽量で、コンパクトにたため、程よい保温性だから長いシーズン着用できる、おすすめの一着です。
重さ(約) | 260g(Mサイズ) |
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素材 | 表地=ポリエステル100%(撥水性有り)、裏地=ポリエステル、中わた=ポリエステル100% |
仕様 | 一部比翼仕立て(ボタン開閉)/ポケットは前面に2個、内側に1個/スナップボタン留めでコンパクト収納可 |
洗濯方法 | ドライクリーニング |
原産国 | 日本 |
その他 | ※「撥水性」とは水をはじきやすい性質のことです。長い間濡れることや、時間の経過とともに撥水性が弱まります。 ※QM(ゆったりM)とは着丈・裄丈はそのままに身幅にゆとりを持たせています。 |
サイズ | 適応身長 | 適応胸囲(実寸) | 着丈 | 裄丈 |
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03:S | 150-160 | 70-80(101) | 62 | 73 |
04:M | 155-165 | 75-85(105) | 65 | 75 |
05:L | 160-170 | 80-90(109) | 68 | 77 |
06:QL (ゆったりL) |
155-165 | 93-100(111) | 65 | 75 |
サイズ(単位=cm)
スポーツウェア・デザイナーとしてさまざまな分野で活躍する武捨光晶氏が1992年に立ち上げたアウトドアブランド〈beaspo/ビアスポ〉。
“何を着るかは、どう生きるかに通ずる”という信念のもと、熟年世代のライフスタイルに寄り添ったカジュアルウェアを提案。機能素材を用い、街歩きから旅まで対応できるシンプルで着心地の良いウェアを生み出しています。
〈ビアスポ〉デザイナーに聞く、お着楽に楽しむ「暖・軽(あったかる)」。
日本の気候に合わせた、レインウェアから始まった〈ビアスポ〉
アウトドアウェアブランド〈ビアスポ〉が誕生したのは、1992年のこと。岡山県の雨具メーカーが、それまでスポーツウェアのデザインを手掛けてきたデザイナー武捨氏光晶氏とともに立ち上げたのが始まりです。ブランド名は、「スポーツマンシップにのっとり」「正々堂々と」を意味する“be a sports”に由来し、小文字のbをモチーフにしたロゴマークには、日本のアウトドアに付き物の雨と雨粒が表現されています。〈ビアスポ〉が最初に注力したのは、“雨の多い日本の環境に合うレインウェア”。防水性・透湿性を追求した高機能レインウェアは、登山家にも評価され、注目を集めました。一方で、「日本には過酷な環境の高山もないし、自分ならアウトドアファッションとして街で着るよな」と思い始めた武捨氏。商品企画は、山から山の裾野、里山、ついには都会まで降りてくることになります。
玄関出たら、そこからアウトドア。シンプルで街で着られるウェアを目指して。
街着では、アウトドアウェアの機能性はオーバースペックとなり、逆に使いにくくなるため、武捨氏は、“玄関出たら、そこからアウトドア”をキーワードに、「旅」などに必要なシンプルな機能の商品を企画しようと考えたそう。そして出合ったのが、秋冬の人気シリーズ「暖・軽」にも使われているマイクロフトという生地でした。「高密で極薄だから生地も軽やか。柔らかい肌触りで起毛したようなピーチ感があって、その上、撥水性もある。最初に見て触って一目惚れだったね」と振り返ります。そして、武捨氏のオリジナリティに富んだ発想から生まれたのが、「暖・軽パンツ」。「スキーウェアのように分厚い中わたを入れると防寒性は保てても、シルエットはきれいに出にくい。ネルやフリースは滑りが悪くて苦手でね。そこで思いついたのが極薄の中わた。通常は薄くても約30gのわたを約20gにして、極薄のトリコット生地でキルトしたら、薄くて軽くてちょうどよかったんだ」と武捨氏は語ります。さらに、表地と裏地をほぼ同じ型紙で裁断し、裏地が浮かないように一枚仕立てのパンツのように縫い上げることで、着ている本人は適度に暖かく快適、外見は普通のパンツのような自然なシルエットの両立を叶えたのです。
“中途半端”な防寒が、ちょうどいい。 〈ビアスポ〉のお着楽機能を楽しんで。
パンツで評価を得た「暖・軽」シリーズは、中わたを一枚減らし、一目惚れしたマイクロフト生地に挟んだジャケットを展開。「防寒着としては“中途半端”。でも軽いし、コンパクトに収納できるし、長いシーズン着られるし、旅にはもってこい」そう語る武捨氏の言葉選びにもセンスを感じます。その後、中わたを2枚入れた本格的な防寒着として登場させたハーフコートは、ロングウォークでも大人気商品となりました。「商品企画で一番面白いのは素材開発。薄いのに透けないとか、分厚いのに透けていて風が抜けるとか、発想が浮かんだら、それに応えてくれるところを探して開発するのが楽しいよね」という武捨氏は、現在も素材開発に取り組み中。今後の商品への展開も楽しみです。「お客様には、〈ビアスポ〉の“お着楽”な機能を楽しんでほしいですね。“お着楽”は、着て楽しくて、着て楽の両方の意味。〈ビアスポ〉を着たことがない方も、“中途半端”を味わったら、手放せなくなるんじゃないかな」とにっこり。今季の「暖・軽」アイテムも武捨氏が手がけたロングウォークオリジナルです。旅に、お出かけに、活躍してくれること請け合いです。
現在は自転車販売店と〈ビアスポ〉のデザインの二足のわらじを履く、武捨氏光晶氏。