ヴェネツィアの夜空の如く煌めく“ロゼッタ”。一世紀にわたる名工房が復刻したとんぼ玉、シェブロン。
イタリア・ヴェネツィア本島の北東に浮かぶガラス工芸の島、ムラーノ島。千年の歴史を誇るヴェネツィアングラスを語るうえで欠かせないとんぼ玉工芸のひとつが“ロゼッタ”=シェブロン玉です。シェブロン玉は15世紀、ムラーノ島で誕生しました。色が幾重もある花弁のような美しい文様からロゼッタ(イタリア語でバラ)玉と呼ばれ、交易品として高い人気を博し、アフリカでは貨幣として流通。ニューヨークのマンハッタン島の購入に使われた、という噂もある、コレクターの間では広く知られる希少なビーズです。ご紹介するのは創業1911年、古典的ヴェネツィアンガラスのビーズ制作を続ける老舗工房〈エルコレ・モレッティ社〉のシェブロン玉です。外側から青→白→赤→白→青→白と6層の色ガラスを均等に重ね、美しい球状にするには熟練の技が必要です。
時をこえて愛されるシェブロン。妙なるヴェネツィアンブルーの輝き。
こちらは、シェブロン玉を贅沢に使ったネックレスです。一流の職人が手がけた精密で深みのある表情は、その名の通り“ロゼッタ(バラ)”のような艶やかな存在感。熟練の糸通し針子インピラレッサの技も冴え、胸元で優美に咲き誇ります。
当社限定商品 動画あり
商品番号:676-522-01-01

ムラーノガラスのシェブロン玉ネックレス

59,400(税込)
 
カラー・タイプ
01 ブルー系
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サイズ(約) 長さ60cm、最大幅8mm
重さ(約) 38g
材質 トンボ玉=ガラス、糸=綿100%、金具=真ちゅうに金色メッキ、留め具=レジンに金色塗装
原産国 イタリア
その他 ※手作りのため、色調、柄の出方、サイズ、重さ、形が写真・スペックと異なる場合があります。

エルコレ・モレッティ社
ムラーノガラス千年の歴史を今に受け継ぐ〈エルコレ・モレッティ社〉。1911年にモレッティ3兄弟が設立した同工房は、ミルフィオリやシェブロンなど古典的ヴェネツィアンガラスのビーズ製作で絶大な評価を獲得。プレートやオブジェなど、幅広く独創的な作品へと制作の範囲を広げていきました。工房が創業者の孫へと引き継がれた現在も、精確な手仕事から生み出されるミルフィオリは品質のよさと美しさで高い人気を誇ります。

「シェブロン玉は私たちの工房で最初に作った思い出深いビーズのひとつです。製造に必要な特殊なロッド(ガラス棒)が生産中止のため時間を要しましたが、約40年ぶりにシェブロン玉を制作でき、うれしく思います」と、当代ジュリアーノ・モレッティ氏。

ユネスコの無形文化遺産「ヴェネツィアのガラスビーズの技」を支える、インピラレッサ(ヴェネツィアの方言で「糸を通す人」の意)と呼ばれる糸通し針子の手業。

手間暇のかかる希少なロゼッタ用のガラス棒を金太郎飴のようにカット。細心の注意を払いとんぼ玉の形状に削り出します。

2020年に当社がアーカイブのシェブロン玉を見て復刻を依頼。ようやく実現です。

1910年代まで作られていた大玉のシェブロン玉など、希少なアーカイブの数々。