古くは越の国と呼ばれ独自の文化が発達した北陸地方。
日本全国から選び抜いた逸品をご紹介するカタログ『Zekoo』より、“越前越後発”の名品群をご紹介します。

床でゆったり寛ぐローソファ

キルティング仕立てのローソファL字型

古来、京都に近い大国として栄えた越前国―――現・福井県。同県越前市に本社を構え、1950年の創業以来「くつろぎのかたち」にこだわった商品開発を続けている家具メーカーが〈マルイチ〉です。 同社がもっとも注力するのがソファの企画・生産。部材は全て国内で生産されたものを使用しており、完全受注生産方式を採ることで熟練の職人がひとつひとつ丁寧に製作しています。

ローソファとベースマットのセット。ローソファ単体での使用時よりベースマットの分だけ座面が約20cm高く、通常のソファのように座ったり、床に座りベースマット部分にもたれることもできます。

〈マルイチ〉
キルティング仕立てのローソファL字型/ベースマットセット

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「床に暮らす」をコンセプトにした、床に座る感覚で使えるロータイプのL字型ソファ。ごろ寝をしたりあぐらをかいたりと使う際の自由度が高く、日本人の暮らしに寄り添うつくりです。

〈マルイチ〉
キルティング仕立てのローソファL字型

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光通して、熱通さず。
“明”と“快”を叶えるカーテン

2枚仕立ての遮熱レースカーテン/2枚組

日差しによる熱を効果的に遮る、高機能テキスタイル「エコファイン」を使ったカーテン。手がけたのは、福井県福井市の〈カズマ〉です。ニットの産地として名高い福井県で1964年に編みレース業で創業し、現在はレースで培った高い技術を駆使しカーテンを中心にインテリア関連のアイテムを展開しています。
「エコファイン」は、わずか約0.3mmにカットしたアルミ蒸着フィルムを糸状にしポリエステルと共に製織したもの。アルミフィルムが熱をもたらす太陽光を反射し、断熱効果率40%以上の優れた遮熱性を発揮。紫外線遮へい率は80%以上で、外気をシャットアウトする保温効果も備えているため、一年を通して室内を快適にしてくれます。しなやかで程よい通気もあり、目隠し効果に優れながらも適度に光を通すのもポイントです。

表面はボイル生地を重ねた2枚仕立てで、爽やかに室内を彩ってくれます。レースカーテンをこちらに付け替え、夏を明るく快適に乗り切っていただきたい逸品です。

〈カズマ〉
2枚仕立ての遮熱レースカーテン/2枚組

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通気がよく、
さっとたためる桐製ベッド

〉桐製折りたたみベッド/
ロータイプ棚付き

日本有数の米どころ、新潟県。かつて越後国と呼ばれた自然豊かなこの地では、農業だけでなく多様な産業が生まれ発展しました。その中でも江戸時代後期に始まった伝統工芸、加茂桐箪笥は、軽くて耐火性、防虫性に優れるといった桐ならではの特徴から名を馳せています。
そんな桐に魅せられ新潟市で創業した「桐建材」は、桐材のほか桐の家具・製品を手がけ好評を博しています。同社では同地に根付く加茂桐箪笥や家具製作の高い技を持つ職人を擁し、桐を知り尽くした「桐マイスター」として、桐のよさを活かした商品を開発。同社のブランド〈桐らくね〉による「桐製折りたたみベッド」もその一つです。職人による確かなつくりでたたむのも干すのも楽々。高さ約24cmのロータイプのため乗り降りしやすく、小物を置くのに便利な棚が付けられるのも嬉しいポイント。寝ても、覚めても桐の魅力が存分に堪能できるベッドをぜひお試しください。

スプリングとキャスター以外はすべて桐を使用。そのため見た目に比して非常に軽いのが最大の特徴で、スムーズに折りたため開くのも簡単、移動も楽々。折りたたんで布団を掛ければ簡単に干すことができます。

〈桐らくね〉
桐製折りたたみベッド/ロータイプ棚付き

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優しい灯りと組子が心癒す行灯

組子の手乗り行灯

新潟県がまだ越後国と呼ばれた1868年、現・加茂市で渋紙の製造卸として創業した〈大湊文吉商店〉。その後、表装屏風の製造卸を経て、現在は積み重ねた紙と木の加工技術を駆使し、インテリア製品の製作に力を注いでいます。
ご紹介するのは、寺院の建具などに使われ、高度な技術を要する組子細工を贅沢に用いた行灯。通常平面で使われる組子細工を立体的に愉しめる斬新な意匠が特徴で、玄関やベッドなどちょっと灯りが欲しい場所に好適です。和紙を通して漏れる柔らかな灯りが何とも味わい深く、秋田杉の清涼な香りも魅力。軽いため持ち運びしやすく、お好みの場所で気軽にお使いいただけます。

三角形を組み合わせた三ツ組に麻の葉紋様をはめ込み、四面とも少しずつ異なる組み方に。

〈大湊文吉商店〉
乱れ組子の行灯/麻の葉

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小さな手乗りサイズの行灯。中のライトが蝋燭の火のように揺らめきます。

〈大湊文吉商店〉
組子の手乗り行灯

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読書に趣味に活躍、洗練のルーペ

読書に趣味に活躍、洗練のルーペ

新潟県を代表する産業といえば金属加工がまず挙げられるでしょう。燕市で1963年に創業した〈タケダ〉は、さまざまな金属加工のほか自社ブランドの商品開発にも勤しんでいます。ご紹介するのは、同社がプロダクトデザイナー、秋田道夫さんと手を組んだプロジェクトの一環で制作されたルーペです。〈タケダ〉の高度な技が冴える美しいアーチが特徴。3ヵ所のアーチから光を取り込むため対象物が見やすいだけでなく、ピンセットや指先などをアーチの下から入れ、見ながら作業もできるという趣味のための利便性を考慮。新聞や辞書、地図など見たい物に乗せるだけで便利に使え、スーッとスライドしながら見ることができます。

ステンレススチール製のため堅牢性も申し分なし。スタイリッシュな意匠と相まって、常に傍らに置きたい一品です。

〈タケダ〉
ステンレスルーペ プリマリオ

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こだわり満載!
日本いいもの再発見

衣類から工芸品まで、知る人ぞ知る老舗の名品や頑固一徹の職人技が息づくアイテムなど、日本全国から選び抜いた逸品をご紹介しています。